アメリカにはこれまで考えられていたよりも多くのアルコール依存症患者がいる。 JAMA Psychiatry誌に掲載された新しい研究結果によると、アメリカにはアルコール依存症患者が以前よりも多く存在し、そのほとんどが専門家の助けを求めていないことが明らかになりました。
この研究では、アメリカ精神医学会の新しいアルコール使用障害の定義を用いて、アメリカ人の10人中3人近くが人生のどこかでアルコール関連の問題の症状を持っていることを発見しました、とThe Pacific Standardは報じています。
2012年から2013年にかけて実施された第3回「アルコールおよび関連疾患に関する全国疫学調査」では、36,309人のアメリカ人を対象に、「精神疾患の診断・統計マニュアル」第5版に基づいた一連の質問を行った結果が報告されています。
研究者らは、調査対象者の約30％が人生のどこかでアルコール使用障害の症状を示したことがあることを発見しました。アルコール使用障害は、現在では「アルコール乱用」と「アルコール依存」を組み合わせた複合障害です。
一方で、経済協力開発機構（OECD）が先月発表した調査結果によると、世界的にアルコール消費量は減少していることが報告されています。 この調査によると、OECD加盟34カ国に住む人々の年間平均アルコール消費量は、過去20年間で2.5％減少し、年間約2.4ガロンになったとのことです。