ローマ数字はローマ人が使っていた数字表記法のシステムです。 ローマ数字は、ローマ人が使っていた数字表記法で、文字で特定の「基数」を表し、記号の組み合わせで任意の数字を表す加法(および減法)システムです。
以下の表は、ローマ数字に使われているラテン文字と、それに対応する数値を示したものです。
文字 | 数値 |
I | 1 |
V | 5 |
X | 10 |
L | 50 |
C | 100 |
D | 500 |
M | 1000 |
例えば、「1732」という数字があったとします。 例えば、1732という数字は、ローマ数字ではMDCCXXXIIと表記されます。 しかし、ローマ数字は純粋な加算方式ではありません。 特に、4、40、9、90などを4つの記号で表すのではなく 特に、4、40、9、90などを4つの記号で表す(IIII、XXXX、VIIII、LXXXXなど)代わりに、5、50、10、100などの記号の前に、引き算を表す記号を付けて表します。 例えば、4はIV、9はIX、40はXLなどと表記します。 しかし、時計の文字盤ではこのルールは守られておらず、IVの代わりにIIIIが使われています。
以下の表は、最初のいくつかの正の整数の(ヨーロッパ化された)ローマ数字を示しています。
# | RN | # | RN | ||
# | RN | ||||
1 | I | 11 | XI | 21 | XXI |
2 | II | 12 | XII | 22 | XXII |
3 | III | 13 | XIII | 23 | XXIII |
4 | IV | 14 | XIV | 24 | XXIV |
5 | V | 15 | XV | 25 | XXV |
6 | VI | 16 | XVI | 26 | XXVI |
7 | VII | 17 | XVII | 27 | XXVII |
8 | VIII | 18 | XVIII | 28td | XXVIII |
9 | IX | 19 | XIX | 29 | XXIX |
10 | X | 20 | XX | 30 | XXX |
大きな数字のためのものです。 ローマ人は数字の周りに部分的に枠をつけ(下に開いている)、上の図のように、枠のついた数字にをかけることを示していました(Menninger 1992, p. 44; Cajori 1993, p.32)。 より最近の習慣では、のように、画数を横にだけ書くこともありました (Cajori 19993, p. 32)。 また、ローマ人自身は1000をMと書くことはなく、を(I)、を(I)(I)などと書き、さらにIM、IIMなどと書くこともあったことにも注意が必要です。 (Menninger 1992, p.281; Cajori 1993, p.32)。 しかし、中世になると、Mの使用がかなり一般的になりました。 ローマ人は複数の括弧を使って10の倍数の入れ子を表すことがあり、には(I)、には((I))、には(((I)))などとなります。
また、ローマ人は1000の倍数を示すためにローマ数字の上にvinculum(中世ではtitulusと呼ばれる)を使うこともあり、などとしていました。
ローマ数字は、映画の公開年や、時計の文字盤の数字にたまに見られますが、それ以外の現代的な例はほとんどありません。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、・・・を表すローマ数字の文字数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、・・・です。 (すなわち、I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、・・・)は、1、2、3、2、1、2、3、4、2、1、2、3、4、・・・。 となります(OEIS A006968)。 これにより、段階的に上昇した後、急に下降するスケール不変のフラクタル的な階段状のパターンが得られます。