TREMECのエンジニアリングチームは、またしても画期的なトランスミッションを開発しました。 全く新しいTREMEC TKXは、コンパクトなデザイン、トルク容量の増加、エンジン高回転時の非常にスムーズな変速性を備えたFR用5速マニュアルトランスミッションで、レストアモッドプロジェクトに最適な製品です。
設計にあたっては、高い耐久性と強度を普遍的なパッケージで実現することを目標としました。
デザインの目標は、高い耐久性と強度を備えたユニバーサルなパッケージであること、そして、非常に幅広い車種に対応し、フロアパンの変更がほとんど必要ないことです。 結果として、トランスミッションをコンパクトにするためのシンプルな解決策として、エンドロード型のコンパクトなデザインを採用しました。
優れた変速性能
TKXは、マルチコーンの高性能ストラット型シンクロナイザーとハイブリッド(焼結青銅とカーボン)シンクロナイザーリングにより、優れた変速性能を実現しています。 すべてのギアチェンジにダブルコーンを採用することで、パワーシフトを可能にし、ダイナミックなシフト操作を軽減しています。 また、高回転時にもギアがぶつからないように配慮しています。 インターロックにより、2つのギアの噛み合いを回避しています。 また、各ギアへの移動量は8.75mmで、5速から4速へのシフトダウン時にリバースを選択してしまう危険性を排除するインヒビターシステムを搭載しています。
Smooth and Quieter
もう一つの注目すべき点は、NVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)に関するものです。 トレメックのエンジニアは、トランスミッションケース、中間プレート、エクステンションハウジングというリブ付きの3ピースアルミニウムハウジングを採用して構造的な剛性を高め、これによってNVHも改善しました。 これにより、リークの可能性も低減されています。 さらに、すべてのフランジにガスケットを使用しています。
No Gear Sticking
各シフトレールにボールデテントを採用することで、シフトフィールを向上させ、正確でスムーズな変速を実現しています。
シンプルなデザイン
TKXは組立・分解が容易なシンプルなデザインであることが重要で、部品点数を少なくし、さらにケージニードルベアリングを採用することで、サービス中にローラーが欠けるリスクを低減しました。
高いトルクレンジ
これらの技術的進歩により、TKXは600 lb-ftの定格トルクを実現しました。