スーパーでは常に見かけるリンゴ(Malus spp.およびcvs.、USDA Hardiness Zones 3-9)ですが、秋に収穫したばかりの完熟したリンゴを一口食べれば、スーパーのリンゴを敬遠し、裏庭にリンゴの木を植えようとガーデンセンターに駆け込むことでしょう。 庭でリンゴを育てるのは難しくありませんが、食べられるリンゴを作るためには、事前に知っておくべきことがいくつかあります。 そこで今回は、ミズーリ州ルイジアナで200年にわたりリンゴを栽培しているStark Bro’s Nurseries & Orchards Co.の生産責任者であるエルマー・キッド氏に、家庭菜園でリンゴを栽培する際に知っておくべきことを聞いてみました。
1本の木では足りない
実をつけるためには、大多数のリンゴの木は、受粉のために近くで栽培されている別の品種を必要とします。 自家受粉が可能な品種もありますが、その場合でも近くに別の品種があれば、より多くの実をつけることができます。 そのため、たくさんの実をつけたい場合は、苗木屋さんに行くときに2本目のリンゴの木を買う必要があります(お隣さんがリンゴを育てている場合は別です)。
リンゴの木は、害虫(コドリンガ、写真右)や病気(リンゴスカブ、写真上)に悩まされています。 養分の競合を防ぐために雑草を抜いたり、病気の感染を防ぐために植物の残骸を取り除いたりして、木の周辺を清潔に保つことは、問題を防ぐのに非常に有効です。 さらにエルマー氏は、シーズン中に害虫を駆除し、毎年休眠オイルをリンゴの木に散布して、越冬する害虫や幼虫、卵から木を守ることを勧めています。
りんごの木がそびえ立つ果樹園の時代は終わりました。 私たちの多くは、自宅の庭に一回り大きな木を必要とするようなスペースを持っていません。 さらに、より短く、よりコンパクトで、より生産性の高い木を育てることができるのに、収穫時に巨大なハシゴと格闘する必要があるでしょうか? 小さな木は、手入れが簡単なだけでなく、多くの場合、病気にも強いのです。
定期的な剪定は必要不可欠
リンゴの木を毎年剪定することは、単に推奨されているのではなく、必要不可欠です。 果実の生産を促進し、木を開放的でバランスのとれた状態に保つために、1年目には中心となるリーダーを育てるために、その後は毎年メンテナンスのために剪定を行う必要があります。 定期的な剪定をしないと、リンゴの木は植物的な成長をたくさんして、それが実のなる木になります。 実をつける木が多すぎると、リンゴがたくさんできすぎてしまい、木が弱ってしまい、結果的にリンゴの品質が悪くなり、口当たりも悪くなってしまいます。 大切なのは、植物的な成長と実のなる木のバランスを取り、木が健康なリンゴを作るのに十分なエネルギーを得られるようにすることです。
育てる価値のあるリンゴの木はすべて接ぎ木されている
種からリンゴの木を育てるとしたら、どんなリンゴができるかはわかりませんし、そのリンゴがおいしくない、魅力的でない可能性も高いですよね。 リンゴの品種は、何世代にもわたって慎重に交配され、特定の特徴を持っています。 そして、その品種を、病気に強いとか、扱いやすい大きさであるとか、より優れた特性を持つ台木に接ぎ木したものが、最終的な木の性能を左右します。 このようにして、あなたの希望に沿った木を最初から植えることができるのです。
スパータイプは非スパータイプに勝る
スパー型リンゴの木(上の写真。 上の写真左)は、2年目の木の枝に沿って短い茎にリンゴをつけるのに対し、非スパー型のリンゴの木(上の写真右)は、新しい枝の先端にリンゴをつける「チップベアラー」と呼ばれています。 スパータイプのリンゴは、同じ大きさのノンスパータイプのリンゴに比べて、1年で2倍もの量のリンゴを実らせることができ、ノンスパータイプのリンゴに比べて樹形が小さいため、管理しやすいのが特徴です。 エルマーの意見では、ノンスパー型のリンゴの木を育てる理由は、育てたい品種にスパー型がない場合だけだそうです。