家庭でのエネルギー使用の半分以上が暖房と空調用
米国の家庭では、家庭内のさまざまな機器や設備を動かすためにエネルギーが必要ですが、平均すると、家庭の年間エネルギー消費の半分以上（2015年には51％）が、暖房と空調という2つのエネルギー最終用途に費やされています。
給湯、照明、冷蔵は、ほぼ普遍的で年間を通じて家庭で使用されるエネルギーです。 2015年には、この3つの最終用途を合わせて、家庭の年間総エネルギー使用量の27％を占めました。 残りの21%は、テレビ、調理器具、洗濯機、衣類乾燥機などの機器や、パソコン、タブレット、スマートフォン、ゲーム機、インターネット・ストリーミング・デバイスなど、増え続ける家電製品のためのエネルギー使用でした。
家庭で使用するエネルギー量には多くの要因が影響します
個々の家庭で使用するエネルギー量には、以下のような多くの要因が影響します
- 地理的な位置と気候
- 家のタイプとその物理的特性
- エネルギー消費者の数、タイプ。
- 家庭内のエネルギー消費機器の数、種類、効率、およびそれらの使用時間
- 世帯員の数
空間の暖房需要が高いため、米国の北東部および中西部地域の家庭は、南部および西部地域の家庭よりも平均してより多くのエネルギーを消費しています。
アパートの家庭のエネルギー使用量に占める空間暖房と空調の割合は、一戸建て住宅に比べてはるかに小さい。 アパートは一般的に一戸建てよりも規模が小さく、また隣接するアパートによって天候から部分的に遮断されていることが多いからです。 2015年、一戸建て住宅に住む平均的な世帯は、5戸以上のアパートに住む世帯の約3倍のエネルギーを消費しています。
家庭で最も使用されるエネルギー源は電気と天然ガス
電気はほとんどすべての家庭で使用されており、2019年の家庭の最終エネルギー消費量の41％を電気が占めていました。 2015年に58％の家庭で使用されていた天然ガスは、2019年の家庭部門の最終使用エネルギー消費量の44％を占めました。 2019年の家庭部門で次に多く消費されたエネルギー源は石油でした。 石油には、燃料油、灯油、そしてプロパンを主成分とする液化石油ガス（LPG）が含まれます。 天然ガス、燃料油、LPGはいずれも主に空間暖房や給湯に使用されますが、電気は暖房器具やその他多くの最終用途に電力を供給します。
全体として、米国の住宅の4分の3は2つ以上のエネルギー源を使用していますが、モバイルハウスや南部の住宅では、家庭のエネルギー需要のすべてを電気のみで賄う傾向が最も強いです。 暖房に重油を使うのは北東部で多い。
世帯あたりのエネルギー使用量は減少
米国の一般的な家庭では、以前よりも多くのエアコン、電化製品、家電製品を使用しています。 しかし、家庭あたりの年間平均サイトエネルギー使用量は減少しています。
- 建物の断熱材や材料の改善
- 冷暖房機器、給湯器、冷蔵庫、照明器具、家電製品の効率向上
- 人口の移動により、暖房量が少なく、総エネルギー需要が少ない地域への移動
平均的な家庭でのサイトエネルギー消費量の減少は、全体的な住宅数の増加を相殺し、1990年代半ば以降、家庭部門のエネルギー消費量は比較的横ばいとなっています。
最終更新日 2020年8月4日
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