汗をかくということは、単に暑かったり、激しい運動をしたりしていることを示しているだけだと思われがちです。
「汗には、電解質イオン、代謝物、タンパク質分子など、さまざまな物質が含まれており、体内で何が起こっているのかという生理学的な情報が豊富に含まれています」と、電気工学、コンピュータサイエンスの教授であるAli Javey氏は言います。
汗は、電解質イオン、代謝物、タンパク質分子など、さまざまな物質が含まれており、生理学的に豊かな情報を含んでいます。
これらのセンサーは、グルコースレベルが正常でないかどうかなど、自分ではわからない健康に関する超微細な情報を測定することができますが、ハイテク機器を使用しなくても、汗が教えてくれるヒントもあります。
もしあなたの汗が本当に臭かったら…
あなたはおそらくストレスを感じています。 ジムで汗をかいても、たいていは臭いませんよね。 一方、会社でプレッシャーのかかる場面に遭遇すると、誰にも近づかれないようにデオドラントの神様に黙祷を捧げている自分に気づきます。 この2種類の汗は、それぞれ別の腺から分泌されるからです。 暑くなると、エクリン腺から汗が出ます。エクリン腺は体のあちこちにあり、ほとんどが水分と塩分の汗を出します。 一方、ストレス性の汗は、アポクリン腺から分泌されます。アポクリン腺は、主に脇の下にあり、脂肪やタンパク質、皮膚の細菌などが混ざった汗を出します。
If You Sweat A L O…
私たちは皆、それぞれの時期にそれぞれの割合で汗をかきますが、ほとんどの場合、その割合は正常です。 しかし、一般的な経験則として、健康な人ほど汗をかきやすいと言われています。 2010年に日本で行われた研究によると、健康な人は発汗量が多いだけでなく、発汗が始まるのも早いという結果が出ています。
もし、マラソンのトレーニング中に、数キロ走っただけでシャツがびしょびしょになるようなことがあれば、それはトレーニングが順調に進んでいる証拠です。
もし、緊張していないのに手のひらに汗をかいたり、運動していないのに体中に汗をかいたりするようなことがあれば、多汗症という病気かもしれません。
ほとんど汗をかかない場合は…
他の人よりも汗をかく人もいます。
しかし、激しい運動をしている最中にまったく汗をかかないというのは、問題があるかもしれません。 無汗症とは、通常は遺伝的なものですが、皮膚の外傷などが原因となることもあります。通常の汗をかくことができないことで定義される病状で、体全体に影響することもあれば、特定の部位だけに影響することもあります。
If Your Sweat Is Salty…
暑い夏のランニングの最後に、顔に白い筋が垂れていたり、汗が目に入って火傷をしたりするのは、水分は摂れているがナトリウムが少ないということでしょう。 少し直感に反するようですが、塩分の多い汗かきは、実は水分補給に欠かせないナトリウムが不足しているのです。 先日ご紹介した汗センサーは、水分補給に重要な電解質であるカリウムとナトリウムの量をリアルタイムに測定することができます。 特に、何かに向けてトレーニングをしている人(あっという間にマラソンの季節がやってきます)は、最高のパフォーマンスを維持するために、「Powerade」を飲むタイミングを見極めることが大切です。
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