すべての有能な成人は、望まない医療行為を拒否する権利を有しています。 これは、自分の体に何が行われるかを選択するすべての個人の権利の一部であり、治療を拒否することがその人の死を意味する場合にも適用されます。
治療を拒否する権利は、自分で医療上の意思決定ができない人にも、できる人にも適用されます。唯一の違いは、自分で意思決定ができない人の権利をどのように守るかということです(VENの無料ハンドブック「Making Medical Decisions for Someone Else」を参照)。 宗教上の理由で、輸血を受けたくない人もいます。 また、リスクや費用が高すぎるという理由や、たとえその治療法が有効であっても、自分が楽しんだり受け入れたりできるような生活の質を取り戻せる可能性がほとんどないという理由で、推奨される治療法を受けたくないと考える人もいます。
医療行為を拒否する権利があるからといって、治療を受けないという決定が何の問題もなく受け入れられるわけではありません。 患者が勧められた治療を断るということは、患者と医師の間で状況の捉え方が違うということです。 それはそれでいいのです。 勧められたものにただ「従う」のが患者さんの仕事ではありません。 患者さんの仕事は、すべての選択肢を検討し、自分にとって何がベストなのかを決めることです。 目標や価値観が異なるため、医学的に最も重要なことが、患者さんにとって最も重要なこととは限りません。 患者さんが治療の選択肢についてすべての関連情報を提供され、治療を断る場合のリスクとベネフィットを含め、それぞれの選択肢のリスクとベネフィットを知っている限り、患者さんの希望が最優先されます。